ブログなどでgoogle AdSense(アドセンス)を貼って収益が発生し、確定申告の必要がある人は、「いつからいつまでの収益が対象なのか」きちんと皆さん把握されているのか気になりました。
・・・というのも、経理の私も「あれ?!」となってしまったからです。
ここでは、まずアドセンスの「どのメニュー」から報酬を確認したら良いのか、また「どの期間」の報酬を集計したら良いのか考察します。
なお、申告の際には最寄り税務署に確認されることをおすすめします。
報酬の確認方法
google AdSenseに合格してまもないなど、はじめて報酬の確定申告を行う方の為に、「google AdSenseのどこのメニューを見るの?」をまず簡単に解説します。
「ホーム」-「お支払い」-「お支払い情報」へ進んでください。
「ご利用履歴を表示する」をクリックします。
すると、「月別に発生した収益」が表示されます。
報酬の集計は「支払われた時」じゃない!
現金主義について
さて、確定申告するときの報酬ですが、少なくとも、ほとんどの人は
その年に実際支払われた金額を集計してはいけない
ということをお伝えします。
つまり、
今年は2月と5月と10月に10,000円ずつ入金があったから、今年の報酬額は3万円だな!
いいえ、その考え方は間違えていますよ!
こういうことですね。
これは現金主義と言い、入金をもって売上に計上する方法もありますが、
- 青色申告をしていない(そもそも青色申告を知らない)
- 税務署に届出していない個人
こういった方は間違いなく現金主義が認められていません。
青色申告の人で、一定基準にあてはまり、税務署に届出ている人は現金主義OKです。(詳細な現金主義OKな人の基準はこちら)
発生主義と実現主義・・・どっち?!
では、アドセンス報酬は何をもって集計したら良いのでしょうか。
会計のルールの中で、発生主義と実現主義があり、それぞれを簡単に解説します。
発生主義
発生主義は、文字通り、「発生した時に収益とみなす」ということです。
仮に「発生主義」の考え方であると、最初にご紹介した「月別の報酬額」で、1月~12月に発生した報酬を足せば良いことになります。
実現主義
しかし、現段階でもっとも信ぴょう性が高いと思われる方法としては「実現主義」で集計されるのが正しい、と考えられます。
実現主義とは、発生した報酬が「確定(=実現)した」タイミングで計上するものです。
発生後、その報酬が適切なのか、アドセンスなら無効なクリックが無いかのチェックが入る期間があり、その後、確定されます。
google AdSenseの場合、12月の報酬が確定するのが翌年1月3日ごろになるのですね。
12月に発生した報酬は「翌年1月に確定する」ので、売上としては1月付の売上になるのです。
つまり、確定申告する報酬の範囲としては、前年12/1~今年11/30に発生した報酬が、今年付の報酬となるので、それを集計するのが正しいようです。
まとめ
経理の現場にいる一人として、少なくとも「現金主義での集計は誤り」との認識を持っていましたが、「発生主義ではないか?」と実は思っていました。
なので単純に「1/1~12/31に発生した報酬を集計したら良い」と考えていたのですが、厳密的には、実現主義で「前年12/1~11/30発生分(今年1月確定~12月確定分」とのことでした。
経費支出は発生主義で集計し、売上の認識については実現主義であることを学びました。
その後の確認で、私の勤務先ではきちんと実現主義で売上計上していました!
アドセンスの他にも、さまざまなASPによって基準などが異なるかもしれませんので、確定申告の際には顧問税理士や最寄りの税務署に確認しながら、充分に注意していきましょう!
【こちらの記事もどうぞ】
・アフィリエイトブログ初心者向け:無料おすすめASP登録のご紹介!
・U-NEXTのセルフバック方法!報酬をもらってブログを書こう!
・初心者向けA8ネットの登録方法からリンクの貼り方をわかりやすく説明!
コメント