経理への就職・転職を視野に入れている方の為、経理歴15年以上の私が、
経理という仕事は報われないのか?
について、主観的ではありますがお話したいと思います。
報われるといっても、さまざまな意味に捉えることができますが、報酬面や気持ちの面について考えてみましたので参考になれば幸いです。
いきなり結論
結論として、
(創業者の考えのおかげで)報われています!・・・でも・・・。
です。「でも」の意味は、やはり経営者の考え次第では報われていない経理さんも多いかと思うからです。
私の今の会社のケースとして、中小企業ですが経理に重きを置いて下さる創業者により、「報われている」と感じます。
具体的にはこういうことです。
中小企業なら、売上を持ってくる営業部などと違って、売上を持ってこない経理などのいわゆる間接部門にはあまりお金をかけない(パートレベル・派遣社員レベルで良い)所も多いかと思います。
しかし、現会社の創業者は、通常業務レベルの経理のみならず、管理会計にも積極的で、例えば経費予算管理や部門別損益、日次概算損益を毎日配信するようになると褒めて下さり、報酬アップの形で報われました。
また処理スピードも重視しており、ここも私の得意とする部分に合致していました。
月次決算を1日で終える事をとにかくいつも褒めてくれ、そこも報酬アップとして報われました。
このように、褒めてくれる、肯定してくれる、前向きな反応をもらえるという精神的な部分でも、報酬アップという物理的な部分でも、報われてきたと思います。
その結果、まぁ年収1000万!・・・からは、ほど遠いのですが、何とか東京で5人家族でやって行けるレベルにまでになったのです。
経理が報われないと思われる会社の特徴
就職、転職で「報われそうな職場かどうか」は、求人の内容や給料欄が1番分かりやすいのかなと思います。
- パートや派遣社員としての募集
- 月給が10万円台~20万円前半くらいで、その後の伸びも期待できない。
- 最低限、経費精算とか、補佐的な事だったり、総務庶務との兼務
こういった内容での募集だと、
そこまで・・・経理に力を入れて無さそうだな
と思います。
逆に求められるスキルとして、中小企業で必須ではない、
- 管理会計(予算管理・資金繰り予定表・部門別損益表などの社内向け会計処理)
- キャッシュフロー計算書作成
- 将来的には経理責任者を見据えての採用
- 求人の年収例が相応である
こういった所から、「経理に、ある程度のレベルが求められている」となると、報酬アップに繋がりやすそう、と思います。
報酬で報われる経理になる為に
報酬面でもっと報われたい人は、やはり中小企業では限界があるのかなと思います。
よって上場企業の経理に、出来るだけ若いうちに入り込む事が必要ではないでしょうか。
上場企業は、中小企業とは違って、連結だったり、のれんだったり、簿記1級や税理士資格、IFRS対応など、中小企業にはない、さらに高度な知識も必要となるポジションがあり、報酬も高くなりやすいでしょう。
年収1,000万円も見えてくるポジションになります。
経理として新卒で上場企業に入れたら最高ではありますが、経理として数年経験を積む中で、簿記1級や税理士科目の資格、英語系の資格付で転職活動するという道もあると思います。
経理は将来的には消えていくと言われる職業ではありますが、インボイス制度や電子帳簿保存法などの対応を見ていると、ますます経理の役割が増大しており、今すぐ無くなるとはとても思えません。
簡単な経費精算などは、これからも簡素化されていくとは思いますが、経理そのものはそう簡単には無くならず、むしろ役割としては増大している印象です。
安定的で転職先もたくさんある経理。
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また、簿記2級までは独学でなんとかなっても、簿記1級以上になるとさすがに外部サービスを頼った方が早いと思います。
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