長かった真夏の暑さがようやく落ち着き、気持ちの良い秋晴れで外で思い切り体を動かそう!と思った矢先・・・
鼻がムズムズ、目もかゆい、のどが少しイガイガ、咳も出てきた、ということは無いですか?
思い当たる症状がある場合、それは秋の草木から出る花粉によるものかもしれません。
そして身近に生えているあの植物が、秋の花粉症の原因になっているのです。
今回は秋の花粉と、身近に生えている花粉の原因となる草木やその他要因などについてまとめています。
花粉カレンダー
ここでまず、秋花粉に関するカレンダーを見てみましょう。
春から続くイネ科の他、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどあります。
しかし、イネ科の植物と言われても正直ピンと来ない人も多いのではないかと思いますので、具体的にどのような植物が該当するのか見てみましょう。
イネ科:メヒシバ
秋になり、このような細い線状の植物、メヒシバが大量に生えてきますが、こちらイネ科の植物で、花粉症の原因の一つになります。
画像は少々枯れかけで茶色がかっていますが、通常は緑色です。
イネ科:エノコログサ(猫じゃらし)
ねこじゃらし、という名前で覚えている方も多いと思いますが、このエノコログサもイネ科の植物です。
こちらも秋花粉症の原因のひとつとなっています。
メヒシバとエノコログサは、特に近年、道ばたなどに大量に生えているのを見かけるようになりました。
ブタクサとヨモギ。見分け方
ブタクサも生えています。
しかし、この時期に生えるヨモギもこのような形で生えており、両者は一見して見分けが難しい場合があります。
見分け方としては、葉っぱの裏が白いかどうかが一つあります。
花粉カレンダーにあるカナムグラについて、メヒシバやエノコログサと比較するとそこまで見かけませんが、生えている所にはあたり一面生え、トゲも生えて鋭いようなので、見かけたらなるべく避けるようにしましょう。
⇒ カナムグラについて参考資料
その他:キンモクセイ
道を歩いているとふと良い香りがして秋の訪れを感じさせるキンモクセイ。
じつはこちらも花粉症の一因になっているのです。
イネ科、ブタクサ、ヨモギなど関係なく、たくさん生える草木にから出る花粉に注意していかないといけないようです。
その他:ハウスダスト
秋の花粉による症状かと思いきや、ハウスダストの可能性があることにも注意しましょう。
夏の多湿状態からやや空気がからっとしてきて、なおかつまだ気温がそれなりに保たれています。
ダニが大量に発生し、その死骸などが舞い上がりやすい状態です。
布団に掃除機をかけたり、ぬいぐるみなどは洗ったりといったことで対策しましょう。
花粉症は昔はなかった・・・?
花粉症が最初に発見されたのは1964年で、スギ花粉によるものだと言います。
そこから年々増加していき、例えば東京都ではもはや2人に1人が花粉症持ちという調査結果も出ているということです。
なぜこんなに増えているのでしょうか。
いくつかの原因が考えられ、
- スギについては、戦後植えられたモノの花粉排出が多くなっている。(林野庁)
- 都会の場合、地面がコンクリートであることより、花粉が土に吸収されることなく舞い上がる。
- 現代の家の作りや環境から、アレルギーを発症している人が多く、花粉に対してもアレルギーを発症する人が多くなった。(エステー)
これらがすべてではありませんが、こうしたいくつかの要因が重なって、花粉症が国民病になっていきました。
秋の花粉症はいつまで?その対策は?
秋の花粉症はカレンダーにもあるように、概ね10月いっぱいは警戒した方が良いでしょう。
対策としては、秋の雑草系の花粉であれば、花粉の飛散距離がスギ花粉ほどではないので、雑草群には近づかないことで一定の対策となります。
自宅の庭に生えているのであれば、抜いておくことで、洗濯ものに極力つかないようにしたいものです。
花粉症を和らげる:抗ヒスタミンの第二世代
それでも、完璧に花粉症が防げる訳ではないと思うので、後はアレルギーを抑制する薬を用いて体調を保ちましょう。
ヒスタミンというアレルギー誘発物質を抑制する抗ヒスタミン成分が含まれていて、飲むと極端に眠くなる第一世代ではなく、眠気がおきにくい第二世代の薬を選びましょう。
第二世代の抗ヒスタミン薬は下記のようなものがあります。
- アレグラ(フェキソフェナジン)
- アレジオン(エピナスチン)
- ザイザル(レボセチリジン)
- ジルテック(セチリジン)
- アレロック(オロパタジン)
- クラリチン(ロラタジン)
花粉症持ちの人は特に、聞いたことがある薬も多いのではないかと思います。
働いていると耳鼻科に行けるタイミングも少ないことより、急な症状に備えていくつか市販薬をストックしておくと良いでしょう。
春だけでなく、秋の花粉もだんだん強力になってきています。
できる対策を取りながら、体調管理を行っていきましょう。
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