ユーミンにハマったきっかけ
11月に入ると、「ユーミンの季節だなぁ」と思うくらい、一時、ユーミンの熱狂ファンだった。
ユーミンをきちんと認識したのは、1991年に発売された「DAWN PURPLE」というアルバムの中の、「情熱に届かない」という歌が、CMでバンバン流れているころだ。
とにかく、「情熱に届かない」という曲のインパクトに圧倒され、ユーミンの歌がキリンラガービールのCMで流れるたびに全身サブイボが出ていた。
そこからユーミンの魅力にはまり、毎年アルバムを発売日に買うようになり、オールナイトニッポンやサウンドアドベンチャーを聞き出した。
11月になると、ニューアルバムの曲がオールナイトニッポンや、当時のラジオ番組であるサウンドアドベンチャーから流れ出してくる。
そして、新曲が聞ける11月のキリンラガービールのCMも心待ちにしていた。
キリンがスポンサーになっている番組をチェックしておいて、ビデオ録画まですることもあった。
あの90年代前半の11月は、毎年楽しかったな。
ユーミンは日本で初めてアルバム200万枚を突破した人
今の20代以下くらいの人にとっては、「やさしさに包まれたなら」「ひこうき雲」「ルージュの伝言」など、「ジブリの曲で聞いたことある」程度かもしれない。
しかし、30代後半以降くらいの人は、まだユーミンのカリスマ性をリアルに感じていた人も多いのではないだろうか。
50代以上になると、松任谷由実よりも荒井由実が好き、という人が多い気がする。
40代の僕は、松任谷由実時代の80年代の終わり頃、セールス的にもカリスマ的にも最高潮だったDelight Slight Light KISS(「リフレインが叫んでる」収録)~95年のKATHMANDU(カトマンドゥ)あたりが最も好きだ。
1990年発売の「天国のドア」というCDアルバムは、日本で最初に200万枚を突破したと言われている。
デビュー初期からさまざまな名曲を産み続けているが、デビューから20年くらい経った90年に、天国のドアを出し、そしてその後のベストアルバムでは300万枚突破という、ビジネスとしてもものすごい成功を収めた人なのだ。
CDアルバムセールスはトータル約3,100万枚と、日本トップレベル(Wikipediaより)。
α派が出ていたユーミンの声 1/fゆらぎ
ユーミンと言えば、かつて「恋愛の教祖」的立ち位置だったが、僕にとってはその曲の良さ、そして「声」が好きだった。
ファンでない時は、その代名詞ともいうべき声は、ただ無機質に、ちょっと面白い声で、メロディ通り歌う歌手程度だったが、聞けば聞くほどハマって行く。
ある番組の特集でユーミンの声を分析した所、一人で歌っているのに複数の歌声が交じっているような感じで、尚且つ、α波が流れているらしかった。
そして、調べていると「1/fゆらぎ」なるキーワードが。「エフぶんの1ゆらぎ」と読むらしい。
この「1/fゆらぎ」が含まれた音を聞くことで、脳内にα波が流れ、心地よいリラクゼーション効果が生まれるという訳で、ユーミンも1/fゆらぎを持つ歌手の一人のようだ。
そんな感じで、毎年発売されるアルバムを待ち焦がれ、ライブにも何度か行った。
産まれて初めて「CD」を買ったのは、ユーミンの「Tears and Reasons」で、初めて「コンサート」を経験したのもユーミンが最初。Tears and Reasonsツアーだった。
このアルバムは、日本で初めて「バーチャルオーディオ」システムが採用された。
スマホ+安いイヤホンで聞く分にはよくわからないかもしれないが、昔は、ちょっと音楽が好きなら「CDコンポ」や「ステレオ」が多くの家庭にあったので、それで聞くと、ところどころ「音が立体的」に聞こえて、「うぉーー!」となったりしたものだ。
今でいうハイレゾの先駆けみたいなもの・・・?
それからは過去のアルバムも何枚も買い、知らない曲が多いアルバムはレンタルした。
CDは「VIVA ! 6 x 7」というアルバムまでは買っていた。
全盛期はほとんどテレビに出ることが無かったが、それがまた神秘性を高めていく。
ZARDや、GReeeeN状態。
声が出なくても続けるユーミンはかっこいい
しかし、今思えば、92年ごろから明らかに高音が出なくなって来ていて、ファルセット(裏声)を多用したり、歌い方もクセが強くなってきた。
これは、女性特有の声変わりだと思われる。
多かれ少なかれ、40歳くらいで女性は声変わりしてしまうのだ。
例えばマドンナも、かつてのハイトーンボイスはもう出ない。
ホイットニーヒューストンも晩年は声が低くなっていた。
あと思い出すのは天地真理とか…(笑)
クセの強さも、長く歌手をしている人にはありがちな現象だ。
そんな感じでユーミンの曲の良さは今でも健在ではあるけど、やはり声含めての曲だから、いつしかファンという立場からは離れてしまった。
しかし、ユーミンのようなアーティストはもう出て来ないし、出て来ても、もう音楽で成功する時代でも無くなったから、やはりユーミンの特別性は唯一無二である。
今でも元気にツアーを回っている。カッコいい人だ。
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