・葬式も墓もいらない
お盆になりますが、こういう時期に毎回「(自分は)葬式もお墓も要らないなぁ」と個人的には思っています。
葬式も、墓も、漠然と「ものすごくお金がかかるもの」という認識であり、死んだ人に対してかける支出としては当然リターンも無く、僕としては疑問しかありません。
そんなお金があるのなら、残された家族に楽しい旅行に行ってもらったり、教育費、生活費に普通に充てて欲しいのです。
僕は長男だからか、実家に帰ると、しばしば「(親の)墓はどうする」、みたいな話になります。
親も古希を過ぎ、少しずつ、親も、そして子供の側も、「その時」に備え始めているのを感じます。
「葬式も墓も長男が何とかする」、というような風潮があるのは肌で感じるのですが、いかんせん給料は上がらないわ、僕の子供たちへの出費は年々増えるわで、家計に余裕はありません。
近年は、質素に葬式を行ったり、墓も、墓地に立派な墓石を置くのではなく、散骨したり、ビルの中のロッカー式のお墓にしたり、多様化してきました。
まぁ、親はいわゆる「墓」を希望してるようですが、もう僕なんかは、残された家族に対し、死後への準備や、墓参りなども含め、一切そういう無駄な負担は強いたく無いので、散骨とかで充分なんです。
そこで、「葬式せず、お墓も作らないことは可能なのか?」「いかに死後の支出を減らすか」「最安で済まそうと思えばいくらほどか」という観点で、調べてみました。
・「土葬」ってどうなの?
まず、調べた所、遺体の99%以上が火葬のようです。
祖父母など、これまで亡くなった身近な人で火葬以外は無く、「全員火葬」でした。
しかし、「火葬料金」を調べると、なかなかの値段がしました。
東京だと、例えば府中市など、「市民は無料」という所もありましたが、それ以外では、東京都民であっても、公営であっても、例えば瑞江葬儀所での火葬は約6万程度はかかるようでした。
ただし、これは自治体によって、無料の所、2~3万程度で行える所など、大きな差がありそうです。
それでは「土葬」ってどうなのでしょうか。そしてどれくらいかかるのでしょうか。
参考として「土葬の会」なるホームページの「よくある質問」ページに、おおよその金額が掲載されており、「50万円~300万円」とありました。
土葬は可能と言えば可能そうですが・・・やはり、人間をそのまま埋めるので、ある程度のスペースや、深く掘らなくてはいけないなどの制約もあり、火葬よりもだいぶ高くつきそうです!
よって、火葬か土葬か、料金面ではやはり・・・「火葬一択」かな、という感じです。
・お葬式も無しの「セルフ葬」ってどうなの?
セルフ葬、セルフサービス葬という言葉がありました。
要は、葬儀屋に頼まず、自分で家族の遺体を引き取って、火葬場で火葬する、ということですね。
これはやっていいのでしょうか。
結論としては「可能」そうです。
ただし、死者が大人の場合、やはり遺体の移動で男手がいくつか必要になると思いますし、遺体は「墓地、埋葬等に関する法律」により、「24時間以内の火葬が出来ない」為、どこかに安置しておく必要があるということで、自分でドライアイスを手配したり棺桶を手配したりなど、ハードルはかなり高そうです。
もしそれさえも可能なら、棺桶代、ドライアイス代など、5万円以内程度に抑える事が可能かもしれません。
・できるだけ安い葬儀屋に頼む
頼れる人が少ない現代社会で、「セルフ葬は無理!」といった場合はやはり葬儀屋に頼むのが現実的なのかもしれません。
ここでは「できるだけ費用を抑える」と言う事で、有名どころである、小さなお葬式とイオンのお葬式、終活ネット、という現在の格安葬儀屋を比べてらっしゃるサイトを参照してみました。
参考URL → https://y-osohshiki.com/column/268
この中の火葬(直葬)の料金を参照してみますと、どんなに安くても、13万~20万程度かかる事が分かりました。
感覚として全然安くは無いですが、「従来の常識」と比較すれば、かなり安くなってきているというのが実際の所でしょう。
・「散骨」ってどうなの?
個人的に最も気になる方法です。
骨をお寺やお墓に預けない場合、いつまでも骨のまま家に置いておくのは、最愛の幼いわが子などで無い限りは微妙な気持ちになりそうです。
かといってお寺などに預けてずっとお金を払い続けるのは、私自身は家族にそのような金銭負担、そして管理負担をかけたくありません。
よって「散骨」によって、自然に還す形にして欲しいと思っています。
この時の料金はどのような感じでしょうか。
検索のトップで出てきたのが「まごころ粉骨」さんで、料金は何と「2万円未満!」(キャンペーンなどで13,500円などにもなっていました)
google口コミでも良い口コミが多くあり、「料金を抑えて散骨したい」というご家族の方は、参考になるのではないでしょうか。
まごころ粉骨のホームページ → https://funkotsu-service.com/index.html
google口コミ → こちら
・まとめ
できるだけ、死後の支出を減らすために考えられる事をまとめたいと思います。
・ある程度の年齢になり、「終のすみか」を考える時期になったら「火葬代が無料かどうか」も考慮する。
・頼れる男手が少ない、居ない場合は安い葬儀屋の「直葬」を選ぶ。
・2万以内くらいで散骨してくれる業者を探し、散骨する。
上記を考慮すると、葬儀屋も使わないとする最安値では、火葬代0円+火葬までの安置、棺桶代等5万として+散骨2万以内+想定外支出3万以内として=「10万以内に抑えられる」、という独自シミュレーション結果となりました。
しかし、より現実的に、葬儀屋を利用する場合は、火葬代0円+葬儀屋13万+散骨2万以内+想定外支出(葬儀屋への追加支出など)=20万程度、と言うのがより現実的な最安値かな、という感じです。
いずれは、誰しもが経験する身近な人の死。
もしくは、自分の死後の手配。
どんなに安く済まそうとしても、なかなか難しい事が分かりました。
事前準備をしないことで、病院紹介の葬儀屋にあれこれと勝手に手配されて、100万、200万と不本意な支出をしなくて良いように、元気なうちに最適な死後のプランを準備しておく、というのは決して今から始めても早すぎることでは無いと思います。
お墓や葬式問題、頭が痛いです、無駄に。
こちらも参考までにどうぞ。