2022年4月1日時点の子供の数が41年連続で減少中、とのニュースが報じられました。
未婚、少子化は日本を、社会をダメにする
「昔は良かった」と感じるのは中高年あるあるかもしれませんが、今の世の中を見ていると、コロナの影響もあるにせよ、他人に関する寛容さがどんどん無くなっているのを感じます。
その原因として一番大きいのは、未婚、少子化だと思います。
少子化によって結婚するカップルが減る、結婚しても将来的な経済リスクを考えてたくさんの子供を産めずにいる、そして結婚自体を敬遠して「そもそも結婚を選ばない人」も増えているのを実感します。
「一人で自由に生きる」
それも今は十分可能な時代です。
しかし、何事も行きすぎは良くなく、今の急速な少子化、高齢化は、社会の活力を今、大きく削ぐ主要因になっていると思います。
日本が一番元気だった1960~80年代ごろ、やはり日本人は若い人、お父さんお母さんが主役だったんです。
だからみんな元気だったし、子供もたくさん生まれて賑やかだった。
今はどうですか?
街行くひとは高齢者ばかり。
団地はひっそりと静まり返っています。
たまに赤ちゃんを見かけても、電車内で、マンションで、公共の場所で泣きわめくと「うるさい」と苦情が入ってしまう始末。
子供は公園「だけ」で、マスクをつけて、静かに遊ばなければなりません。
子供がやらかした「失敗」に「いいよいいよ」と寛容な大人が本当に少なくなり、普通に親に対して「賠償」が求められます(我が家で経験あり)。
給料も上がらず、先行きは暗いと言わざるを得ません。
それでも、結婚願望が少しでもある人は結婚して欲しいと思います。
所帯を持つ事で男は家族に対する責任が生じて負荷は高まりますが、その負荷は大人の男としての成長を大きく促し、他者への寛容に繋がる大きな要素でもあるのです。
また子供を持てば、他人の子供が電車内でギャーギャ泣いたりしても「理解」してあげられます。
こうした事は一部の独身者は理解できずに、「他者への不寛容」に繋がります。
また一部の男性老人なども、子育ての経験がなく、また加齢に伴うものから「他者への不寛容」に繋がりがちです。
未婚、少子化の傾向が今後も拡大していくようなら、社会がますます窮屈で不寛容で、希望の無いものになっていくでしょう。
結婚のメリット
結婚の良い所は、まずは「孤独からの解放」があります。
私も未婚時代は、友達も少なかったせいか、しばしば孤独感を味わって来ました。
しかし結婚して帰宅すると家族が待っている、というのは(もちろんたまには一人の方が気楽、というのはあるにせよ)、精神的な安定を得られ易いのです。
色々と記念日を設定してその日を祝う、美味しいレストランに行く、旅行に行く。
子供が出来れば、はじめて笑った、寝返り打った、ハイハイした、立った、お乳を卒業した、幼稚園にはいった、小学校に入った、など、刻一刻成長していく、その段階、段階で違ったカワイさが見られます。
こうして家族と、忙しいながらも、さまざな思い出を家族と共有し、楽しく過ごせる日々があるというのは、まさに結婚の大きなメリットであり、自分の人生も豊かになっていくことでしょう。
いつしか「結婚への損得勘定」も無くなっていくのが実感としてあります。
とにかく、子供が第一で、自分のことは二の次、三の次と自然になっていきます。
自由な時間がない・・・と言いつつ、子供優先で動いてしまうのは、やはり愛がそこにあるからであり、結局「実は自分が望んでいること」だったりするのかもしれません。
それって・・・幸せなことではないでしょうか。
結婚のデメリット
いくら子供優先だからとは言え、やはり「四六時中、不自由」というのはやっぱりたまにパンクしそうになります。
そういった点において、やはり独身者の自由には叶わないでしょう。
金銭的負担もバカには出来ません。
給料は本当に思うように上がらなくなりました。
子供の数や成長度合いに比例して給料が上がることがほぼ無い為、子供が大きくなればなるほど家計が苦しくなりやすいことが客観的に明らかです。
よって、「結婚を避ける」若者たちはある意味極めて合理的なんですよね。
まとめ
とは言え、昔は今よりずっと収入が少なかったにも関わらず一家族で子供が5人、6人いるのが当たり前でした。
そうした人たちが大人になり、良い意味で向こう見ずでパワフルで若い大人たちによって、高度成長期、バブルの日本の黄金期が作られてきたのです。
若い人が増える事は、日本全体がパワーに溢れる事になります。
今は分別ある大人が増え、年老いていく中でどうしてもトライする機会も気力も減り、保守的になっていきます。
ノーというべき時にノーを言えない、いうとめんどくさいからノーと言わなくなるのです。
人々が豊かになるにはリスクに果敢に立ち向かう勇気や、無鉄砲さも必要なのです。
今も、出産すれば一時金が40万以上出ますし、児童手当もあり、幼稚園も補助金が出ます。
生活保護レベルで収入が低い人は、給食費が無料になったり、など、結婚しなければあまり広く知られていないような国からのサポートも色々あるのです。
つまり、少なくとも、普通にどこかで働く人が、子を持つ事が出来ないことは無いと思います。
お見合い、を最近は聞かなくなりましたが、様々なアプリや婚活サイトなど、男女が気軽に出会える場は増えています。
大人になれば所帯を持ち、子を持てる人は持つ。
こうして自分たちも充実し、他者への寛容さを持ちながら、今より明るい未来を子供たちには託したいものです。